「いや分かりませんよ」
「というかサじさんなんですか?何故そんな姿に...」
「いやまあ色々あってな」
「シンイでも竜になれるから俺もなれるって思ったんだよね」
「そんでエジャルナに行ったんだけどさ...」
数時間前
「竜?」
「ああ、伝説上の生き物だよ」
「一度でもいいからこの目で見てみたいよ」
「ほほう...」
「んじゃ俺が竜になってこようか?」
「え、そんなことできるの!?」
「まあ期待して待っててよ」
「この肉体を捨てて立派な竜になるわ」
「あの役立たずのメガネのシンイでもあんなにカッチョいい竜になれたんだ」
「俺にもなれるはず」
「相変わらず広いなぁ」
「とりあえずあのジジイに話しかければいいかな」
「おや?」
「俺を竜にしてくれ」
「・・・」
「へ?」
「俺を竜にしてほしい」
「いやいやできませんよ解放者様!」
「俺をドラゴンにしてほしい」
「言い換えたところでできないものはできないんですよ!」
「そもそも竜になるには竜化の術という物を取得しなければいけないんですよ」
「んじゃその竜化の術を教えてくれよ!」
「...解放者様、竜化の術は竜族にしかできないのですよ...」
「んじゃ竜族にし...」
「できません、プクリポを竜族にするという技は神ですらできません」
「・・・」
「無理なのか?」
「はい無理です、あきらめましょう」
「・・・」
「嘘だああ!!!!」
「本当です」
「あの役立たずクソメガネでもなれるのに俺はなれないのか!?」
「あの方は竜族になれるのでできたのでしょう」
「そんなぁ!」
「俺が転生する時に竜族なんて選択肢なかったぞ!どういう事や!」
「何の事かよく分かりませんがプクリポが竜になることはできません...諦めてください...」
「頼む!どうしても!どうしてもなんだ!竜になって友達をびっくりさせたいんだ!」
「そんな理由!?そんな理由で竜になりたいと言ってきたのですか!?」
「実はある方法を使えば竜になれるにはなれますがあまり勧めません...後悔しませんね?」
「・・・」
「変わりすぎてびっくりさせたかな?」
「サじだよ!本当に竜になってきたよ!」
「てなわけで竜になれたんだ」
「どうや?今の俺イケてるだろ?」
「ものすごくダサいです」